【出版社】集英社
【発表年】1977年連載開始
【サイズ】A5版
【その他】集英社SGC全3巻。文庫版全4巻。

ネタバレ注意
【感想】(
元サイトに頂いた投稿)

1977年の作品なんですね…。パタリロと同時期に連載されていたんですね。パタリロはアニメになったり、いまだに続いていたりしますが。私は、昼メロから入った口なんですが、それ以前に有閑倶楽部を読んでいたんですが同じ作者とはにわかに信じられませんでした。一言で言えば時代が生み出した作品なんでしょうが、現在読んでみるといささか女の執念?が鼻につく嫌いがありますが、大映のドラマ(スチュワーデス物語、花嫁衣裳は誰が着る、この子誰の子等)で育ってきた世代には理屈ぬきで楽しめる話ですね。ところで、大場久美子主演の昼メロはDVD化希望!!!(2003/8/31 manparar)

10代の頃に読んだときは全然心に響いてこなかった作品。(むしろ暗すぎて何が良いのかわからず嫌いだった)なのに色々な恋愛を経て結婚もし、愛する人との別れや一緒に暮らせる事の幸せさを知った今、改めて読んでみると何と奥深い作品なのか。昔はナタリーに全く感情移入ができず、なんと暗く自分の殻に閉じこもったガンコな女!と彼女の行動・心理すべて否定的でしたが、今なら理解する事もできます。誰かを愛すれば愛するほど、エゴが強くなるのも、それを止めるのがどれ程難しいか。ナタリーやミルフィの悲しいまでの心理は、誰かを本気で死ぬほど愛した事がある人にはきっと笑えないと思います。彼女達の例は極端だとしても、女の本音・本心ってこんなものかもしれない。作中にもあるように、愛すれば愛するほど失う時が恐ろしい。今風の軽い恋愛・楽しい恋愛では、このような悲しみ・重みを背負うリスクもなければ、ナタリーの味わった幸福を手に入れる事もできないと思う。私はナタリーは最高に幸せな女性だったのではないかと思います。二人も心から惚れて惚れられた男性に出会えているのですから。ともあれ、同じ作品でも読む年代によってこれほど感動が違うのかという事。自分が年を重ねたことを実感させられました。しかし驚くべきは、一条ゆかりが20代でこの作品を書いたという事でしょうか。しかも自分と相反するタイプの女性、ナタリーを主人公にして、よくこれ程までに心理を追えたものだと関心しました。すごいです・・・。(2003/7 marika)

つい一昨日よんだんですが、最初の展開の速さが凄い!笑っちゃうほどの急展開(しかも不幸の嵐)に衝撃をうけます。登場人物たちそれぞれの『愛憎』が激しすぎて圧倒されっぱなし。しかもジメーーっとした感じにさせないのが一条ゆかりのかっこいいところ。とにかく愛!愛!愛!愛に生き、愛に死ぬ!ナタリーに感情移入できたらあなたはもう立派な愛の殉教者になれることでしょう(笑)。エンターティメントとして傑作です!(2003/4 姫川亜弓)

彼女の作品は小学生の頃から読んでいて大好きな人ですが、砂の城は一番キライな作品です。だいたいナタリーに感情移入できない。なんでそんなにフランシスにこだわるの?なんであのアメリカ人(名前忘れました)じゃダメなの?そんなにつっぱらなければ、まわりの人だって幸せなのに・・。とか考えてしまいます。私は一条ゆかりという人間にも興味を持っているので、エッセイなども読んだことありますが、彼女もナタリーのような女が嫌いで(自分の作品なのにね)いじめたというようなことをかいていました。ヤングフランシスは、早くナタリーのことは忘れてミルフィーと楽しく青春してほしいです。(2003/3 れなまま)

この作品は人間のいろんな弱い部分を追求している作品だと思います。 人生は砂の城のようなものということはある意味当たっているのかもしれない。でも人間生きた数だけ苦しみが増えしがらみが増え、なかなか自分の欲望の赴くままには生きてられない。自分の気持ちに正直すぎるほど純粋に一人を愛し続けたナタリーは幸せすぎる人生ともいえる。苦しいがゆえに孤独を選び相手を思いやる気持ちと自分を守りたい気持ちとの葛藤は究極の選択とも言える。(2002/11 ささっち)

初めて読んだ一条ゆかり先生の作品です。当時は小学生でただただ暗くて発狂した世界だなーと眺めていたのですが、今読み返すとこれが奥が深い。
主人公のナタリーの思い込みの激しさ、昔の恋人へ激しい思い、彼の子供を引き取って彼と同じ名前をつけてしまう欺瞞さ、同時に愛情豊かで、純粋で、優しくて。お嬢様育ちから来る視野の狭さなのでしょうが、それも良しと思えてしまうくらい女性的な魅力に溢れています。女性の感性の両極端を兼ね備えた性格は本当の意味で女性らしいと思います。周囲の人間達がまた彼女にやや甘いと思うのと、彼女自体に寛大さが有れば・・・。
色々考えてしまうのです。かつての恋人の子供が成長してその彼を受け入れたのは良いけど、自分より16才も下の彼にかつて4才年上だった彼の父親のような思慮を求めている・・・姿が同じだから自分の中の時間軸がずれてしまったのかなーなんて。18才の彼に34才の女性の女心を推し量れと言うのも無理な話で。当の彼はその嫌みのひとかけらも無い素直さが魅力なのにそれが結果としてナタリーを破滅に追いやる・・・かつての自分に良く似た、それ以上の思い込みが激しくて情熱的な少女に追い詰められるのも皮肉な話です。
もう一つ、このまんがの情景描写の美しさ。一条ゆかりのセンスの良さ。40年代から70年代のヨーロッパの風景、町並み。家具、装飾、車の描写は芸術的です。こちらもストーリーと同時に目を楽しませてくれます。 下手にドラマ化して舞台を日本に持ってきたら面白さが半減してしまいます。 やるならアニメ化して背景前半を資料を元にしてきちんと書いて欲しいです。もちろん舞台はフランスで。(2002/8 フィンチ)

昼ドラになりましたよねー。つまりそれだけドロドロ系な訳で・・。でも、一度読み出したら止まらない。中毒になります。この主人公のナタリーが女女した性格で(一条先生は苦手なキャラらしい)初恋の男をいつまでも忘れられないというのが最大の悲劇だと思う。ま、忘れたら、この物語は成り立たないけどね・・・。(笑)でも、あそこまで人を愛し続けられるというのはある意味幸せな事ですよね。(2002/8 まりも)

高校生当時、リアルタイムで読んでいた私。作品の暗さも思い出深いですが、「作者腱鞘炎のため休載」(本当にいきなり原稿が落ちてた)が、何と言っても思い出深い!! 覚えている方、いらっしゃるかな??(2002/8 秋山せつな)

有閑倶楽部から読み始めた私には砂の城は重かった。なんであんなに暗い!! 同じ人の作品とはとても思えない。引き取った遺児に元彼と同じ名前をつけて育てるなんて自己欺瞞もいいとこ。あれを書いていたころの作者の心中は!?(花音99/10/10)
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